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著書:碧野韻句
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♡スタッフが読んだ本の感想・・・
こちらは、ある小学校で2年間事務職員として勤務された作者の体験に基づく学術冊子です。
小学校で飼育されていた2匹のうさぎたちの劣悪な飼育環境を、うさぎの飼育について知識のある作者が少しずつ改善していく過程が書かれています。
教職員ではない事務員としての立場でどこまで介入すべきか、児童への飼育指導はどこまですべきか、など、多くの苦悩を抱えながらもできることを少しずつ改善に導こうとする過程は、実際に教育現場での動物飼育に悩んでいる方にとって参考になるかもしれません。
そして、
学校飼育は果たして児童の情操教育に本当に必要なのか?
命を「教材というモノ」として扱っていないだろうか?
誰がその命に責任を持つのか?
など、学校飼育について今一度、その在り方を考えるきっかけにもなると思います。
「おわりに」の章に書かれていた、作者が実際に耳にした児童の言動がとても衝撃的でした。
学校飼育に関心のある方はぜひ読んでみることをおすすめしたいです。